購買部 課長 堀井 志穂
【購買部】 課長 堀井 志穂
2007年度入社
近畿大学 文芸学部 日本文学科卒業
購買部のお仕事
購買のお仕事の目的は、よい商品を安く購入することです。そのためには単に価格だけを考えていては駄目で、商品そのものを理解することが重要です。この商品を作るには、何故この原料が必要なのか?何故この工程が必要なのか?を常に念頭に置き、この原料は別のものに代替出来ないか?、この工程を省くことは可能か?と考えます。こういうことを考えた結果、単に値下げをして欲しいと要求するのではなく、製造原価を下げた結果、仕入先にとっても我社にとっても特になるように考えるのが真の購買の仕事です。
仕入先の商品について理解するだけでなく、自社の商品については、より理解を深める必要があります。何故この強度が必用なのか、場合によってはこの原料に代替できるのではないか、更には、多少原料の価格が上がっても、工程の適性がよくなるので、結果的にコストを下げられるのではないか、など、日々考えています。
仕入先様とのコミュニケーション
しかし、「購買部の仕事とは」と大上段に構える必用はありません。仕入先の方々とよりよい関係を築くことで、製造工程や原料に関する知識を教えて頂けるようになります。そのためには日ごろから、仕事、仕事だけでなく、お互いに本音で話が出来るよう、時には一緒に飲みに行くこともあります。
こうして関係を築いておくことで、製造現場を見せていただいたときに、他の人では入り込むことが出来ないところを見せてもらったり、突っ込んだ質問にも答えていただけたりすることもあります。もちろん突っ込んだ質問をするためには、表面的な理解だけではなく、技術を理解することが重要なので、とにかく勉強が必用で、会社に入ってからの方がずっとまじめに勉強しているように思います。
商品に関する勉強
私は大学時代、日本文学を専攻していましたので、商品に関する知識どころか、理系的な知識はほぼゼロの状態で入社しています。そのため、研究開発部の人に説明をしてもらう、業界紙を読む、インターネットで検索する等、日々、知識を高めるようにしており、興味がある記事があれば、実際にサンプルを取り寄せたりもしています。また、我社の主力商品の一つ「紗」について勉強するために、工房で織物体験をして、織物の原理について学びました。そこで身につけた知識を元に、織機のモデルを作成し、社内やお客様への説明したこともあります。