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研究開発部 係長 三谷 陽子

研究開発部 係長 三谷 陽子 関西学院大学 理工学部卒
【研究開発部】 係長 三谷 陽子
2013年度入社
関西学院大学 理工学部(旧理学部)物理学科卒業
研究開発部 三谷 陽子
入社のきっかけ
私は、前職では、某電気機器メーカーにて、品質保証のお仕事をしていました。その会社が、事業整理で大阪の研究所を畳むことになり、結婚を考えていて大阪から出られない私は、残念ながら、職場を去ることになりました(なお、2年後、無事結婚致しました)。
 
その後、2年ほど、自分の専門とは関係の無い、事務系の仕事をしていました。そんなときに、我社で社員を募集していることを知り、応募したのです。
 
私には、目に入れても痛くない程のかわいい娘(ミニチュアダックスフント)がおり、研究所の次の職場を選んだ理由が、「家から近い職場であること」でした。それが、更に自宅から近い職場が見つかったのです。
 
私は事務系の職種で応募したのですが、私の経歴が目に留まり、「研究職も募集しているので、そちらで応募しないか」とのお声を頂き、現職での採用となりました。
光学顕微鏡を操作して観察
光学顕微鏡を操作して観察
大学での専攻
私は大学では、理学部物理学科材料物性の研究室に所属していました。研究テーマは、「物質が変化するときの励起エネルギーの測定」です。学生時代から物理系の実験に親しんでいたので、入社後、様々な試験機関に見学に行く機会を頂いて、学生時代の実験を思い出し、懐かしく思いました。
 
実験の組み立て
我社では食品用のフィルターを製造しておりまして、合成繊維の物理特性を知ることがとても重要です。当初は、引張強度、繊維径等、表面的な物性を測定するに留まっていたのですが、私の知識を活かして、物理物性についての試験も導入するようになりました。初めて測定する項目もありますが、試験機関の方と相談をしつつ、自分で実験方法を確立するようにしています。
研究開発部 三谷 陽子
仕入先との認識の共有
我社の取扱い商品にティーバッグの紐があるのですが、その商品について、お客様から、「他の商品と比較して、水を吸い上げやすい」とのご指摘を頂きました。ところが、他社の紐と水の吸い上げ速度を比較しても特に大きな差が出ません。そこで、お客様での使用状況を写真で送って頂いたところ、カップにティーバッグを入れ、紐を垂らしていたところ、タグの付いたその先端にお茶が滴っていたのです。
 
これまで、水の吸い上げをテストする際は、紐を上から吊るし、色の付いた水に垂らし、色の付いた水がどこまで上がるかを確認していたのですが、お客様と同じように、カップに紐を入れ、カップの縁から垂れ下がるようにしたところ、同じような状況が再現できました。一方で、カップの中の水面が低いと再現できないことも分かりました。
 
実験では誰がテストをしても同じ状況が再現できることが重要です。この結果を元に、紐が水を吸い上げてしまう試験については、カップの大きさ、水の量、紐が水面下に沈む長さとカップから垂れ下がる長さなどの数値を一定にし、水がどの程度の時間で滴ってくるか、というのを標準方法として定めました。この方法は、仕入先とも共有し、品質管理に役立てています。
 
休日の過ごし方
先にも書きましたが、ミニチュアダックスフントの「なこちゃん」を飼っています。なこちゃんは、現在12歳で、高齢の域に差し掛かっています。休みの日はなこちゃん一色で、一緒に公園で遊んだり、家でごろごろしたりしています。高齢なので、散歩はあまり好きではないのですが、公園でのボール遊びは大好きです。
 
思えば、社会人になって、張り合いを得て、一緒に頑張って行こう、と思って飼いはじめたのですが、本当にこれまで元気に育ってくれました。かわいい姿を見ると、また明日も頑張ろうという思いが湧いてきます。
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